初めて担当した仕事は、オイルフィルター生産ラインの設備管理でした。当時の私にとって、工場の仕事は肉体的にも精神的にも決して楽ではなく、悪戦苦闘の日々が続きました。しかし、2年経った頃、先輩の班長を見て「今のままで、将来先輩のようになれるのか?このままじゃダメだ、もっと勉強しなくては」そう思った時から目の前の景色が変わりました。物事の本質を捉える習慣を身に付けてからは、現場の課題に主体的に取り組めるようになり、仕事が楽しくなりました。製造マンとしてのやりがいと誇りが芽生えました。
班長として自分の考えで現場管理をするようになってからは、要員管理、工程改善、品質管理等、幅広い仕事に携わるようになり、仕事がどんどん面白くなりました。また、組織を管理する責任とやりがいを感じるようになりました。現在は、海外生産拠点を管理する仕事をしています。生産活動の良否に影響を与える要因を現場の視点で捉え、現地のメンバーと共に、より良いモノづくりを目指しています。常に意識しているのは、完璧を追い求める(課題を見出す)こと。決して完璧はありませんが、そのプロセスの中で行う絶え間ない改善によって積み上げていくことが何よりも重要だと考えています。
モノづくりの現場に携わって16年、海外拠点も増え、会社も大きくなりました。その過程で私自身も大きく成長することができました。ここまでやってこれたのは、ROKIで出会い、支えてくれた全ての人のおかげだと感じています。モノづくりにおいて最も大切なことは「人」です。良い製品は良い現場で生まれ、良い現場は信頼関係から生まれます。それは日本でも海外でも同じですし、長いキャリアを歩む上でも、一番大切なことだと思います。ROKIには国内外に個性豊かで様々な能力を持つ仲間が数多く働いています。これからも、素晴らしいメンバーと一緒にROKIのモノづくりを支えていきたいと考えています。